挑戦から得た自らの可能性 
今度は教え子の中に見いだしたい

学校法人芝学園 小川 義人さん

2017/12/22

立教卒業生のWork & Life

OVERVIEW

文学部を卒業し、今は学校法人芝学園で働いている小川 義人さんからのメッセージです。

学生時代、フィリピンでのホームステイでお世話になったお母さんと

私立の中高一貫校で、教壇に立ち、国語を教えるのは小川義人さんだ。彼は教師を一生の仕事とすると力強く語る。

「教師という仕事は、生徒の可能性を信じるものだと考えています。生徒が望むことであれば無謀だと思えることでもチャレンジできる環境を整えてあげるのも、教師の仕事の一つです」

さまざまなことにチャレンジし、新しいことを知るたび、その人の進路の選択肢は広がる。小川さんは大学2年次生のときにチャペル主催のフィリピン?キャンプに参加しカルチャーショックを受けた。翌年はスタッフの一員としてキャンプを企画し、現地での植林や図書館づくりを行った。これらのチャレンジを通して、他者との出会いや経験が人を育てることを実感した。

担任するクラスでTシャツを作ったら顔をプリントされた

小川さんはもともと教師を志していたわけではない。教師を目指したのは資格取得のための教育実習がきっかけだったという。

「実習先で、初めて『教員の側』から学校という場を見ました。そこで生徒たちと触れ合ったことで自分の未熟さと教師として生徒に関わることのできる喜びを同時に感じました。授業で生徒に新しい世界を教えられる楽しさはもちろん、彼らが大人へと成長していく姿を間近で見られる幸せに気付いたのです」

教育職員免許を取得する課程の中で、特に印象的だったと挙げるのは、北澤毅先生の「教育社会学」。個人と社会の関係性を学んだことで、生徒を社会の一員としてどのように接し、指導すべきかを深く考えるきっかけになった。生徒たちに何を学んでほしいのか、どう生かしてほしいのかを考えながら、担当教科である国語の授業を組み立てていく。

「国語の授業では、文章の内容ではなく表現方法に注目して読むように指導しています。それが『世界』を読み解くときや、グローバル社会で自己表現するときにも役に立つと考えているからです」

これから社会に飛び出す生徒たちに向けて、単に知識を教えるだけでなく、社会での生き方を示したいと小川さんは言う。

最後に在学生へ一言。「大学の4年間は社会に出る前に多くのチャレンジができる期間。さまざまなことへの挑戦が、次のチャレンジへの道につながると思います。いま、大学生活を送る皆さんも、勉強?就職活動?正課外活動?趣味を問わず、いまもこれからも『挑戦する心』を忘れずに生きてほしいと思います」。

芝学園 柔道部の集合写真

芝高校の卒業式の日に教室で

プロフィール

PROFILE

小川 義人さん(Yoshihito Ogawa)

学校法人芝学園(芝中学校?芝高等学校)
国語科教諭

2000年 文学部日本文学科卒業

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